タロット・リーディングクラス後記
14時スタート。最後の授業として、まず質問や確認しておきたいこと、何でも言いたいことがあれば言っていただいてみる。ある方から「なかなか授業のようにはスムーズにかず、特に『相談内容とタロットの出目が一致しない』時に何と言ってよいか悩む」との話が。
ちょっとめずらしい感覚? だが、なんとなく解るような気も。
相談にお応えする=タロットの出目の翻訳家になることだというスタンスで、易道学校では授業させて頂いている。出目を解釈して伝える流れを整理。
やはり一問一答とは言え、相談者の本質的な問いかけにいきなり最初の出目でビンゴな答えを読み取ろうというのはむしろおこがましい。徐々に現状を整理して、気持ちも整理して頂くために、78枚を時にはいくつかのセットを使う必要も出てくる。
まず現状位置確認→大きな方向性の導き出し→その中でのより詳細・具体的なアドバイス という三段階ステップがおすすめだというおさらい。まあレクチャーよりも実践を積むことだという話も。たとえば「離婚したい」とおっしゃって来られたとしても、「問題が解消されるなら今の相手とまだ続けていきたい」という願望も強く、結局「自分のホンネがわからない」というケースは多い。そもそもいきなりのアドバイスが成立しにくいので、アドバイスにつなげるタロットの使い方かと。効果的に大小のアルカナ、人物札を使い分けていこう。
1時間経過し、別の方から「解釈は解釈者によってそれぞれ異なることがあると言われても、アドバイスがだいぶ変わってきてしまうとなると自分の取り方でいいのか自信が持てない」とのお話。自分をしっかり導けるようになればおのずと自信になるのではと。でも「主観」は恐ろしいという話も。誰だって「自分に都合のよい解釈」におちいりがちなのは私も認める。それでも人間ギアチェンジはできるのだ。ちゃんとニュートラルに入っているか、確認作業で客観的な解釈を周囲に相談してみるような、そういう勉強は生涯必要なのだろう。
ある方の苦手意識が強かった人物札が頻出している出目を3件取り上げ、16時半近くに終了。修了証書をお渡しする。一枚の札も無駄にしない解釈を目指したいというおことばを頂き、私自身の修了証にさせて頂いた。充実したこの2年間に心より感謝し、枝垂桜が散る中お見送りさせて頂いた。感謝がやまない。