1月29日のタロット解釈実践講座後記
本年初、1年間で1クールとした講座の初回ということもあり、「タロット解釈の基本」から始まりました。
それは、タロットという絵札を振り返るという作業でもありましたし、そこでは特に、大小2つのアルカナの違いをもつワンセットの札という観点を大切にさせていただきました。
そうして、解釈するのは、タロットという絵札の出目ですから、誰がいつ出した出目なのかによって、解釈に違いが出てくる点の話が醍醐味でしたでしょうか。
これにつきましては、引き続き回を重ねながらも、お伝えさせていただき、皆様と意見交換していきたい次第でございます。
そうですね、易道学校でも小アルカナの講座がスタートしまして、78枚一通りの札のあらましを抑えた後、色々な質問に78枚でどう答えていこうか、という段階は、ものすごく、悩む時期でもあると思うんですよ。いや、大アルカナの時点でも、卜術(ぼくじゅつ)その物について、人によってはものすごく懐疑的にもなるし、人によって変わってくる解釈と、どうつき合おうか?悩みますよね。
いわゆる「どうとでも解釈できる要素がある」タロット解釈と、どうつき合っていこうか、悩む時期が誰にでもあるかと思います。それで、性質的にこういう要素があるものは嫌い、つき合いにくい、と判断される方も実際出てくると思いますが、それはそれで個性であって、別にどうということもない。
反対に、こういう要素があって、だから好きだ、この奥深さに魅せられる、という人がいらっしゃったら、そういう人たちとは、これからも色々な場で存分にタロット解釈について、奥を深めていきたいなと、改めて思ったりもした次第です。
真剣にお客さんに向き合おうとしている現職の鑑定師さんならではのお悩み、ご意見も、前回の講座では拝聴させていただき、考察させていただき、大変有意義な講座ともなりました。
井上が主張させていただきたいことは、例えばひとり質問者がいらして、「私の明日を見て下さい。どうなりますか?」と問いかけてこられたのに対して、教室の十人がタロットを繰り出せば、十通りの出目が予想され、十通りの解釈がなされる可能性があるわけです。
でもですね、「質問者の明日」がどうなるかという真実はひとつです。その人の明日はその一日しかないのであって、どんな出来事があってどう過ごされるか、結果として「ひとつの道」しか、あり得ないわけです。その人が2人いるわけではないんですから、、
そう考えると、タロットの出目を解釈して、その人の明日という「ひとつの道筋」を、導き出す作業とは、案外簡単なんですよ。だって、ひとつしか、答えはないんですもの。
鑑定師のほうが、心を開いて、質問者のことばを逃すことなく聞き、質問者の姿をしっかり目の当たりにしてですね、さあ繰り出したタロットを解釈しようとすると、そんなに「どうとでも解釈できる」ものじゃなくってくる、ということを、お伝えしたいと思います。
ただ、鑑定師が、心を閉ざして質問者の姿を見失うと、自分ひとりの独断と偏見が先走りがちになるのは、これはよくあることですね。
その例で、持ち寄りました鑑定例のひとつが下記です。
お題は、「2人の男女は結婚できるか?」あなたなら、どう解釈しますか?
20080129.pdf
次回2/19(火曜日)の課題は下記
「2人の男女は結婚できるか?」あなたなら、どう解釈しますか?
20080110.pdf0
2008年02月06日
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> その例で、持ち寄りました鑑定例のひとつが下記です。
> お題は、「2人の男女は結婚できるか?」あなたなら、どう解釈しますか?
と聞かれても、その答えは「解釈は無数にある」ということになってしまいますが、この質問の意図はそういうことなのでしょうか。
ところで、なぜわざわざPDFなどという特殊な方法で画像を表示させているのでしょうか? こちらのブログでは画像を使うことができないのでしょうか?
はい、うちのタロット講座もしくは研究会は、ひとりひとりの解釈や意見の発表会のようなものですから。色々な人の色々な解釈、勉強になりますよ。
PDFは、、特殊な方法とは言えないのでは、、資料と言えば、PDFです!よね?プリントアウトして持ち寄りやすいですし。
お返事がおそくなり、大変失礼をいたしました。
コメント/TBのお知らせメールが、未着になっていることがわかりました。同時に、ショップサイトの受注メールまで。。(汗)