2022年07月18日

依存性が強い宗教について考える

宗教界はもう問題にまみれた世界だから。
だからわかる気もするし、もうどうしようもない気もしているけれども、
ただ渦中にいる人、たとえば家族が盲信してしまって困っている人にすれば、
やっぱりできるものなら何とかしたい、あきらめたり放置したりもできないところがあるでしょう。


新興宗教だからいかんかったのかと言えば、それは違う。
顕教ならOKなわけではなく、血塗られた「宗教戦争」という歴史と伝統。顕教にだって大いに矛盾を感じます。

一方で、宗教的な教えの中には、一般の人が普通に、人として日常生活の中に取り入れたり、活用したりする分にはむしろ効果的なものの考え方というのも多いもので。
だからでしょうね、宗教は廃れることがない。

ざっくり言えば無神論者のようなわたしであっても、日々の暮らしの中でのものの考え方等一定の範囲で、その教義教説を役立てているような私にすれば、まあ「宗教界」というものが守られていてホッとするような部分もあります。

肯定もするし、否定もしたい、「宗教」なわけでありますが、問題はその依存性の強さかと。アルコールや薬物同様に。

人を依存させるのには格好のツールでもある宗教という、そういう側面においては、絶対的にもう毒害として、触らぬ神に祟りなしでもあろうかと。
だからやめておいたほうがいいです、一般の方は関わらない方がと。

だけどまあさっきも書いたように渦中にいる人はね、そうも言っていられない。

★家族や大切な人、愛する人が盲信者となってしまっている場合、何とかしたい場合、まず時間は必要です。
時間とともにみずから抜け出ていったというケースも、見てきました。

精神的な拘束がまだ弱い段階の人だったのでしょう、
入信したてとか、本人にまだ確信がない段階なら、まずかえって無理強いしないことでしょうか。

「あんなものやめなさい」なんて、口が裂けても言っては逆効果です。そんなことを言おうものなら、そうあの形相です。こちらが悪魔にされかねないという。

でもそんな風におびえて、助けを求めながら生きている人の、恐怖心とか絶望感とか、そういうものから解ってさしあげねば。

そんな精神的弱者、この定義はちょっとここは度外視してください、
精神的弱者にとっての、宗教は「救いどころ」なのです。救いを求めていない人は信者になりません。

心の「松葉づえ」ついて歩いているようなその人なのです。
それを奪おうとするわけですよ、そこから脱会させよう、やめさせようというアクションと言うのは。
必ず、代替になるものが必要でしょう。

その人の、そばにいた人間としては、やっぱりちょっと問題あったのかも?ぐらいの省み感も、欲しいものですよ。
誰も、何もないのに、いきなり入信などいたしませんので。

あとはもう依存症になるまでの時間の勝負でしょうか。
もう完全に中毒症状起こしているなら入院もひとつです。
依存症の診断はむずかしいし、日本の病院で宗教への依存というものを取り扱ってくれるところなどないかもしれないけれど、
必ず二次的な症状があるはずだから、

私が学んだ Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders,
心理学やった方で知らない人はいないものです DSM
によれば、「生活が破綻している」ことは診断のもとになる重要な二次症状で、

・お金を全部それにつぎこんでしまう

・通学・通勤が困難である

といった、ゲームであれ酒であれ、摂食障害であっても、同じ依存症として、
診断の基準とされる一様の行動パターンというものがあるから、
ちゃんと相談に乗ってくれる医師や病院探しもしてみることでしょう。

★生活が破綻しない範囲で、周囲に迷惑をかけずに信心する分には、これは温かく見守るのもまたひとつかと。
誰にも害悪が及んでいないのならば。
先ほども書いたように、宗教的な教えとは学ぶべき要素が豊富にあるものだから。

人が何をよりどころとするかはもう自由です。
その精神の自由をやみくもに妨害したり否定したりというのは、精神の暴力に匹敵するのでは。
ことばの暴力、態度の暴力、見えない暴力、、あえてやってくるやつは卑怯だし、許しがたいことだけれども、
見えない領域のことだけに、知らず知らずのうちに、こちらが傷をつけてしまっていることもあるだろう。

それはちゃんとやっぱり口に出して話し合っていかないとね。
対話したり、同じ問題を抱える者同士でミーティングをしたり、日本もそういうことができる社会になって行くことを願っています。
家族の中で話し合うことが、できない国民性というところがちょい痛いですかね。

まあ仕事としてで恐縮ですが、いくらでもご相談には乗らせていただければと考えております。



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posted by ステラ・マリス・ナディア・オフィス at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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