たとえば「5月14日に試験を受けるのでそのことをみて下さい」といった、試験の合否についてなどの依頼もあるでしょう。ご相談者がどういったことを仰られるかにもよりますが、
「受けたら合格できますか?」といった未来予知的な占断の求めに応じるのは極力、会の人間としては控えて頂きたいところでしょうか。
井上の講座では「タラレバ」を占わないようにといういわゆる「占い」のやり方の基本、タロット解釈以前の使い方の基本の説明から入っています。これについてまで「解釈実践事典」「象徴事典」でも触れることはできませんでしたので。
5月のタロットマスター・メンバー紹介のコーナーに登場して下さっている紫子さんのエピソードに下記があります。
「彼は私の事をどう思っているのでしょうか?」というよくある質問に対して、特に何も思いませんでしたが、今は「彼は…他に気になる女性がいそうです、貴女のことは何とも思っていません。」という回答が欲しい訳ではないのだから、「彼に好かれる為に私はどう努力したらいいでしょうか?」という質問に変えてもらいたいと強く思うようになりました。
お気持ちに深くうなずけます。しかしながら現職の鑑定師としては、その気持ちを直接ご相談者に向けることは、通常はありませんね。
一方でまた、相談者の言葉通りの質問を立てるということもまずないでしょう。
どう占的をしぼり、どういった展開を用いるか? 鑑定師の腕とセンスが問われます。
6月の研究会では、こういうそもそものタロットの使い方も含め、主催者の最新情報をお届けしたく。
また、「異なるデッキによる同一の案件についての展開」も扱います。
「5月14日に試験を受けるのでそのことをみて下さい」といった依頼に対するデッキごとの展開、出目の違い、アドバイスについて。
Case1:不思議の国のアリス・タロット
Case2:ウェイト版
Case3:マルセイユ版
もちろん会では、ご相談者の質問の背景から展開法の詳細まで解説します。大アルカナと小アルカナの使い分けから、いわゆるスタンダードと言われるデッキとは異なる、自分の愛用デッキの解釈まで、幅広く参考にして頂けるかとも。まだまだお席がございますので、御参加お申込お待ちしております。当日をお楽しみに!