2016年7月14日講座後記
14時30分スタート。アルカナ「死神」逆位置の復習から。そもそもの「逆位置」を振り返り、迷った時に立ち返るキーワード3つの重要性を伝える。
キーワードは人それぞれで然りだが、アルカナ13にはぜひとも「生死」という重たいことばを添えて欲しい。3つ似通った言葉を連ねるより、視点を変えて3パターン導き出すと使い勝手が広がる。
「生死」という重い文言動揺、絵柄も人が倒れ、命を落とし、土に帰っていく様子でもあり、どんな案件であれ人間の本質、それは理屈ではなく、本能に近いような人の性のようなものも感じ取れて然りだという話に至る。無理に納得しなくてもいいとも思う。
15時頃よりアルカナ「節制」へ。「節度」「制限」「中庸」の意味に触れてから、もともとウェイト版のこの絵はキリスト教絵画に端を発したもので、「飲酒はホドホドに」という標語代わりの「酒を水で薄める擬人像」がモデルになっている説をお伝えする。テキストを読みながら、アルカナの絵柄の各パーツを解説。
いよいよ実践解釈へ。日常的な解釈に個々に取り組んでもらう。職場であちこち立ち回りながら店を切り盛りするイメージ、夏のバーゲン期だが去年の服で着回しOKとかパッとひらめくようになり感慨深い。さらに、男女間のご相談、転職相談などのケース別解釈へ。根本は同じでも、周囲の札によって、あるいは相談者の置かれている環境によって「愛があるからこそ尽くしている」イメージから「適当にホドホドニ努力している」イメージまでその都度幅広く解釈できることを伝える。
次に切り札としての解釈に挑戦。あまり長く語らず、シンプルにわかりやすく助言すべき時もあるので、今日はひとことで押してもらい、時間も回ったので「節制」含む実際の展開を宿題として17時近くに終了。