7/16木曜日日本易道学校・西洋占星術応用科 第1回後記
・まず応用科で取り組む内容、目指すゴール、出生図と経過図の解釈ができるところを目指すお話から。
・星図解釈のかなめはやはりアスペクト。主要となる第一種、そして第二種アスペクト、許容範囲についての考え方、そもそもも出生図とは? 出生時間や場所が不明なケースも多々ある。だいたい出生時間なんて今じゃ産婦人科で開業時間内に生まれるようコントロールされている時代。相談者が戸籍上の生年月日を伝えてきている場合なんてのも結構ある。だいたい何なんだこの胡散臭い天文暦って…正しい星図なんてありえないんじゃ? 大事なことは、星図その物ではなく、それを自分や相談者のためにどこまで最大限に生かせるか、それを使って自分や人をどう生かせるかということをご理解頂けたか。
・ざっくりとアスペクトの解釈を抑え、実際に読んでみる。次回は図のパターンのとらえ方も紹介しよう。だいぶなじめたかなというところで、おおまかな室項表を使って、実際に「手書きの出生図」を作成してみようということに。
・仕上がる頃に定刻となり、では各自の出生図を作ってみようというのが宿題に。10惑星すべての正確な位置を出すのはしんどいところもあるだろうが、個別に色々な特徴が出るのでどういう局面出くわすか、チャレンジするのがよき勉強になるかと。出来上がった図をモデルに、次回太陽のアスペクトを網羅する予定。
7/16木曜日日本易道学校タロット科・アルカナ応用科第10回後記
- 最終回での修了試験を配布。修了試験は10/15木曜日15時〜1時間の予定ですが、1時間で完成するのは難しいかもしれないので、今から取りかかり、完成・提出を果たしていただければということは、最終回も試験だけではなくまだ講座もあります。試験だけでいらしていただくのはもったいない、ということで。
- 各スートの10のアルカナに取り組む。絵柄の考察、カバラにおける10=飽和、新しいステージへとつながる段階、希望の要素、痛みの要素を解説。テキスト読み、解釈の表現のバリエーションを増やす。さすがに小アルカナもすっかり身につき、質問も少なく、ゆとりを感じながら解釈実践へ。
- アルカナ8〜10が頻出した実践鑑定例 ケルト十字展開法を紹介。そろそろ教室内で解釈を披露していただく頃合いかと、チャレンジャーを募ったがみんなさん控えめで。授業の前にリーディングの講座に興味があると仰られていた受講生の方にやっていただくこととした。
- まだ取り組んでいない人物札がちょっとということで、それもそうだと少し人物札に触れる。まあでもこの辺は英語の長文読解などでもそうなのだが、全く見ず知らずの英単語に直面した時、そこでストップせずに、それはそれとして前後の文脈などから類推しつつ、全体的に流して読んでみるというのもひとつの勉強法で。複数枚展開した出目の中で、読みづらい札、ピンとこない札にとらわれず、読みやすいところから入っていって、すべての札を網羅した最終段階にその読みづらい札の解釈を絞り込んでみる練習を次回はやってみよう。
- などなどで今日は解釈実践は2、3件いけるかなと思っていたのに1件のみでゆうに終了時間を過ぎてしまった。それだけ複数枚展開されるアルカナがもたらしてくれる情報量は膨大。相談者、あるいは自分自信と向き合い丁寧に情報を吟味していくという、こうい作業が要はタロット鑑定の一通りの流れということになり、これがいわゆる中世のカルトマンサーの突っ込みどころであったのでは。いずれにしてもこれだけ奥行きと幅を感じていただけるのなら、自信をもって修了書に向かってまっしぐらというところなのでは。
7/18土曜日、日本易道学校の特別講習会後記
さすがにエキスパートとそれを目指す面々ということでか緊張したムードの中で、ご参加者それぞれのタロットへの思いなどうかがうことから。思いのほかみなさんのオープンマインドに触れ、笑いあり気さくな質疑応答ありで2時間スムーズに務めさせていただくことができました。貴重なお時間を割いていただき、この場を借りて心より御礼申し上げます。
まず14c西洋に流入したカード、まあカードといっても当時は各所でそれぞれに別称がありました。ラテン系にフレンチテイスト加味されたTAROTの謎。でももうタロットだけではなく、中世より前の事柄は難しいのよ、物証確証。謎よりも、わかっていることを時代背景とともに追っていきましょうと。
その流れの中で、人が魅了された「カード」の3つのパターンが浮彫になります。ひとつは賭博・金銭をかけるゲーム、もうひとつは占い、さらには貴族社会では教育的使用を目的とした絵札なんてのもあった。すべて復刻版をお手に取って見ていただく。
占いについては、カルトマンシーとタロット占いがどう枝分かれしていったのか、これについてはまだ不勉強で恐縮だが、一部の研究家から讃えられているジーン・バティスト・アリエッテの功績、カルトマンシーでできるfortunetellingとタロットが果たせるdivinationの違いを明確にした点を紹介させていただき、ロスカラベオから出ている復刻版の絵札も直接ご覧頂いた。
日本には1500年代にポルトガルのカルタが伝わっているが、1600年代に入って即鎖国。マルセイユ版やエッティラ版は伝わる術もなく。それでも完全にシャットアウトされていたわけではないし、どこかでひっそり伝わっていたら素敵ですね。ちなみにその頃日本では浮世絵ブームだった。
フランス革命を経て、社会構造、人の意識も変容していくなかで舞台はイギリスへ移り、新たなタロットブームが。新たな使用法が提唱されはじめます。この辺から次回より。