は? えっ?って感じですよね・・・聞けば、ラケルとは旧約聖書に登場するヤコブの妻のひとりだとか。まあだってそんな通俗的な話の由来だの根拠だのいくらでもあるでしょうし、かえって「何を言って欲しいのかな」というまどろっこしさ感も芽生え早々に電話切る。「すみませんがちょっとわからないですねー、聞いたこともないですし」「そ、そうですか」「はい、すみません」ガチャリというかブチだな。
が、携帯を切ると同時に、ネタ的には興味深いなと。今までそういう視点から人物札を見てみたことなどない自分に気づき。ヤコブってあの「天使と格闘したヤコブ」か?結構キリスト教の聖人には複数同名がいるからな。Jacobusジェイコブ=イスラエルのヤコブならばダークエンジェルとも言われる彼で、あまり純然としたイメージはない。
その妻がダイヤのクイーンのモデルとは。フランス式のスートのダイヤはイタリア式スートのコインやペンタクルだ。金と権力のにおいがしてくるではありませんか・・・
井上携帯の履歴から折り返し、「ヤコブの妻についてちょっと調べれば、もしかすると面白そうな記事は書けるかもしれない」云々・・・でもその前説で、トランプの起源やタロットの人物札について、話が長くなってきたので、「じゃあまた仕事頂けるようならお電話下さいね」と切り上げさせて頂き、後日正式に執筆の依頼を頂くに至る。「経済と宗教」という大枠の中で、編集部様のお力をお借りし、まとめていただいたのがかの記事でありました。
ヤコブには、ラケルだけでなく他に3人、総勢4人の妻がいて、後のイスラエル十二部族の祖となる12人の息子を授かっている。4人の妻の中から何故ラケルがダイヤの女王のモデルに採用されたのだろうか? 検索してみると、4人の中でヤコブに見染められたエピソードがあるのはラケルだけのよう。最初の妻はラケルの姉レアで、あとの2人の妻はそれぞれラケルとレアの女奴隷で、ラケルは結婚後なかなか子供ができないために、そばめとしてヤコブに自分の奴隷を差し出したとか。ラケル・レア姉妹とその女奴隷2人が、イスラエル十二部族の母ということに。
ラケルは、12番目の男の子「ベニヤミン」を産んだ時に難産から命を落とし、ベツレヘムに向かう道のかたわらに葬られ、今でもラケルの墓を訪れる信者は後を絶たないそう。
ラケルを描いた多くの芸術作品がある。
ベニヤミン、英語名はベンジャミン(Benjamin)とはwikipediaによれば、「右(手)側の子」「南の子」という意味があり、右が腕力や美徳を表すとする伝統に由来するという解釈と、ヤコブの他の息子たちが生まれた中央シリアのアラムに対して南(太陽の昇る神聖な方角である東を向いたときの右側で、地名イエメンと同様の語源)のカナアンで生まれた息子であるからとする解釈がある。また、サマリア人が伝えるバージョンのトーラーではベン・ヤミム(בֶּן יָמִים 、Ben Yāmîm 、伝統音:ベン・ヨーミーム)=「日々の息子」と呼ばれており、こちらはヤコブが年を重ねた後の息子であるからと解釈されている。
うーん、、こういうわけでラケルがダイヤのクイーンに。自分の命と引き換えにイスラエル十二部族をこの世に残した女性ならではのほまれなのか・・・そうして確かに、彼女はヨセフ、ベニヤミンという大物を生み出しました。子どもの数ではレアの方が多いのですが。いかんせん粒ぞろいなのでしょうか。
むろん、ダイヤのクイーンのモデルには諸説があることは明記されている。あくまでも下記は一例、通説です。
週刊エコノミストP.40より
まあこういう占術に直結はしないけれど、聖書や歴史の勉強会は私はとても大切だと考えています。すべてに通じているからね。秋口には、著作もひと段落していると想定し、その頃に勉強会でも開催しましょう。秋のハーブが見頃かもしれませんので、弊社でお茶でも頂きながらざっくばらんに。今はねーセントジョンズワートが盛り。サンルームではローズマリーの種の採取と挿し芽、ミントの株分けなどができます。ここで孵化したカマキリ君も2~3cmに成長途上。いっしょにがんばりたい園芸ファンお待ちしております♪ カレンダーも更新しました。鑑定・講座のご予約はどうかお早目にお早目に、何卒、宜しくお願い申し上げます。
タロットに特化した歴史の話は、日本易道学校にて6月から9月まで第三土曜日、全4回の特別講習会が開催されますので、どうぞ振るってご参加下さい。タロットの絵札の構成要素、将棋やチェスにも共通項が見出せます。
トランプは主に博打、ゲーム目的で、タロットは祈りとまじない目的での使用が伝えられています。祈りとまじない、それは人の心に由来するもの。占術は、人の幸せを願う心からはじまるものでしょう? 幸せになりたい、のは万人の願いです。でも、「自分の幸せだけ」願う人がいるから、困りものなんだな。ヘーキで誰々なんか不幸になればいい、言う人いるよね・・・その心が、やっぱり不幸を呼び寄せてしまうんですよ、あなた自身にも。望んだものは、確実に手に入るから、こわいんだな。よくよく考え、願い、望んで下さいね♪ コラムニスト井上でした☆
週刊エコノミスト 2015年 6/2号 [雑誌] 週刊エコノミスト編集部#アマゾンポチ と入れて@返信で無料サンプルが届く http://t.co/tbtUXeNpCy @AmazonJPさんから
P.40 コラム トランプに見る宗教 ■井上 教子 /お楽しみに!
— nahdia (@nahdiaoffice) 2015, 5月 22
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