2013年08月20日

2013-08-15 日本易道学校タロット小アルカナ第8回後記

・ 前回のリーディングの復習から。うまく伝えられなかったことがあったので再度取り上げる。相談者はよく「〜するか、しないほうがよいか?」という伸るか反るか系の質問を立てて来られる。「転職をするか、しないか」「恋人と別れるか別れないか」と言った、一見「二者択一」にも聞こえる質問内容だが、事の成り行きをタロットで繰り出して見てみた時に、相談者がそれを「するのか、しないのか」おおよそ見当がつくだろう。しかし、見当をつけることを避けて、「もし〜したらこうなる、しなかったらこうなるだろう」と言った解釈に走ってしまうケースがあるので気をつけようという話に至る。明日という日を二日過ごす人はいないのだから。未来は現状から続く一本の道筋で、明日は今日の延長にある。そこをどう「物語るか」、これがタロット解釈における本来の「ストーリー作り」であり、タラレバの話を物語ることではないのです。

 
・ むろん、ひとつの道筋にたどりつくまで、ヘキサグラムやケルト十字の数枚のカードでは済まないことは往々にしてあり、自然なことでもある。最初の展開はあくまでも相談者の問題解決のためのとっかかり、入り口であり、仕事であれ男女間であれ、たかだか数枚のタロットカードで未来を決めつけられてはたまらないというもの。


 
・ ただ、長く相談に乗らせていただいていると、短時間のセッションの中で、問題の本質にせまることは可能だし、それは決して「未来を当てる」といったスピリチュアルな現象などでもないことがわかってもらえると思うが、要点をつかむ力、判断力がついてくる類のことなのだ。ある程度の判断材料で類推する力がつくともいえる。「当たらないこともあるから解釈に自信が持てない」という声もあったが、「当てよう」とすることをそもそもやめたい。つけるべきは聴く、観る力と集中力でしょう。


・  相談者にしっかり向き合いその声をよく聴きながら、絵柄を観察して時に何をどう感じるか」という練習を。一枚一枚の絵札を丁寧に扱い、「確かなもの」を拾い上げていくような作業を重ねる中で、そうそう解釈の幅は広がらないはずです。。が、私自身がわざと解釈の幅を広げ、バリエーション豊富にストーリー作りをするので皆はびっくりしてしまうのだろう。その真意は伝わっているかと。


・ たとえば男女関係などで、その2人が交際が浅いのか、結婚生活が長いのかなどで、同じ札でもどう解釈しどう表現するかは多岐に渡ってくるため、細かい状況・情報を把握していないと適切に解釈できないというお声も。そう感じるなら、タロットを繰り出す前に、こういう情報だけは知っておきたいということを自ら相談者に質問しておくべき。助走なく、いきなり走り出してしまうことがつまづきの元でもあろう。解釈以前に、事前のコミュニケーション、状況確認、次回もっと伝えていこう。

・ 時に、占術から導き出せる答えが一般論的であったりもするが、そもそも占術というのは、暦、即ち四季を通じた自然の変化と密接に結びついている。多様化した価値観、利便性を極めた現在社会の習慣の中で、失った「自分自身」を取り戻し、周囲の波にどう乗れるか、だ。占いに期待をして足を運ばれた相談者に、「一般論を聴きに来たのではない」怒られた事が私にもある。やはりもっと「占い師っぽく」、語る必要があったのだろう。


・次回は小アルカナ「9」。しばらくは50枚の数札一枚一枚を身につけることに集中して、人物札に入ってから、ケルト十字展開法で解釈中心の授業としていく。

0
posted by ステラ・マリス・ナディア・オフィス at 12:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | タロット・西洋占星術講座後記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック