2011年07月11日

ポット苗の移植と育て方のワンポイント講座

ある日の開運ガーデニング講座の模様を。。
(プライバシー保護のため人物画像はなし)

お花屋さんに並んでいる黒いビニル製のポリポット苗を購入するところから、始まる方もいるでしょう、「園芸」。ナディア・オフィスでもウェブショップで、0円の「花と緑のNPO苗」と命名しまして、9cmサイズのポット苗、ハーブ各種をお分けしておりますので、よろしかったら皆さんご利用下さいね。オフィスのみんなで育てている愛しい愛しいハーブさんたちです。キク、クリスマスローズもございます。
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1.さて、では初めてキクのポット苗を購入したという設定で、「鉢への移植の仕方」のワンポイント講座をふり返ってみましょう。
参加者の方には、お好きなポットを選んでいただきました。それをひとまわりかふたまわり大きな鉢に植え替えて、栽培・育成を楽しむわけですね。
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ここではシンプルな黒いプラスチック製の5号鉢を用意してみました。
1号=直径3cmサイズを示しますので、5号鉢とは直径15cm程度の鉢です。深さはまちまちですが、直径と同等サイズであるものが多いようです。今回はちょっと深め、20cm深さがあります。というのは、キクは多年草で、根をどんどん成長させながら大株に育っていくものなので。


2.まず、5号鉢に用土を少し入れて、先に水で湿らせておくのがベター。この理由は「4」の段階に詳細に。
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3.そして、黒いポリポットからキクの苗をそっと取り出し、下図のように根鉢をくずさないよう、5号鉢へ。入れておいた土の上に乗せて、周囲を
土で埋めていきますね。2でどのくらい土を入れておくかは、この根鉢の大きさ次第です。
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※「根鉢をよくくずしてから」と書いてある園芸書もありますね。確かにそうしたほうがいいときもあるのですが、しなくて大丈夫。根は植物の心臓部ですので、むやみにいじらない。お百姓さんからのアドバイスでもあります。

4.鉢を軽くトントンと叩きながら、土を鉢の縁の八分目くらいまで移植用のスコップで入れる楽でしょう。根鉢の部分が少し盛り上がる感じがグッドとされています。水差しで、鉢の縁から苗に向かって、ドリップコーヒーさながらでOK。鉢底から水が流れ出るまで十分に水を注いで下さい。植物は根から水分、養分を吸収します。葉に水をかける必要はありません。根と根が張る土の部分、いわゆる株元に、十分お水をあげましょう。
土の表面から水がすっかり引けたら、もう一度鉢底から流れ出るまで。
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※というのは、鉢底から水が流れ出ても、それはまだ鉢の外周あたりに水が回った程度で、鉢の中央部にまで水が浸透していないことがあるのですね。

こちらは、冬期の鉢作りの画像。土の上部、いわゆるウォーター・スペースに溜まっていた水が引けて、いざ移植とスコップを入れてみても、案外土の中が乾いていたりするものなのです。この画像では伝わりにくいでしょうか。まあこちらは13号の鉢という大きなものでもあり殊更に。
sazanka-101228.jpg → sazanka-1012282.jpg sazanka-1012284.jpg

こうして完全に鉢の中を湿らせたら、以降は基本「朝・夕」の二回の水やりで、その都度鉢底から水が流れ出るまでたっぷり上げましょう。
mum11070405.JPG  mum11070406.JPG はい、キクの5号鉢完成です。

しっかり根が活着するまで、7〜10日かかります。ここが勝負です。
「せっかく苗を購入したのに、一週間程度でダメになっちゃった、、」なんてお声もよく聞かれます。故に、ガーデニングに苦手意識を持たれていたとか。苗は、種苗会社やナーセリーさんのところで主に温室の一定温度で、薬剤など適度に処方されながら、厳重に管理され、そこから花の市場で選りすぐられた商品が店頭に並ぶわけですね。園芸屋さんの環境も日当たり、風通しバッチリです。が、そこから一般家庭移ってきた時の、やはりダメージというものは結構大きいのです。植物は、デリケートな生き物なのです。

根が活着し、環境に慣れるまで、あちこち移動させず、そっと見守ってあげて下さい。
「日当たりがよく、風通しのよい場所へ」置くのが基本ですが、、この日当たりの良さもくせもので、私を含め結構自分の家の日当たりがよいと思い込んでいる人も多いものなのですね。
植物にとってベストな環境は、「朝から6時間程度の直射日光が当たる状態」とされています。それより短い時間、直射日光より間接光のほうが多い環境は「半日陰」と呼ばれ、こちらがむしろ一般のご家庭の環境かと。でも、ご安心下さい。少植物の生育に時間がかかりますが、そこではガーデニングができないなんてことないのですヨ

根が活着すれば、葉茎がしゃんと伸び、生き生きとしてくるのでわかるでしょう。

植物は根が枯れた時が命取りな時。水やりの「朝・夕」の二回は、決して規則的でなくて構いませんし、土の表面が湿っている時はしなくてOK。
基本は、土が乾き、白っぽくなったら水をあげて下さい。水のあげすぎも問題で、最悪の場合、根腐れして枯れてしまいます。

「ちゃんと水やりをしているのに、生育が今ひとつ」というケースは、かえって水やりを控えてみましょう。

キクは乾燥に強いですね。この時期ですと、インパチェンスやラベンダーなどが乾燥気味に育てるタイプの代表選手。
逆にミント類などは乾燥がニガテ。湿りがちに育てるとよいでしょう。このへんは「水やりのメリハリ」と称される部分で、個々の植物別に育て方の確認が必要になります。


※その後、歩いて2分のガーデンセンターで思い思いのポット苗を購入、ナディア・オフィスのガーデンのNPO苗を利用し、各自寄せ植えに挑戦☆
ナディアさんは、小ひまわりを思わせる黄色いルドベキアを購入。バジルのポット苗等を使って。。
basiltonanika110704.JPG  rudobekia110704.JPG夏らしく、また素朴な寄せ植えです。左側の葉はパイナップルミント。

berugamotto110704.JPG こちらは、ベルガモット、ラベンダーの大きめな寄せ植え。まず、根鉢に合わせて土を入ていらっしゃいます。

☆☆開運ガーデニング、星座ごとのおすすめは、火の星座の方、玄関先や門柱にどんと大きなシンボルツリーをメインにした寄せ植えを。
地の星座の方、収穫を楽しめる果樹やベランダ菜園に挑戦。風の星座の方、必ず成長した苗の姿をチェック。丈の長さや花の咲き方を頭に入れてから、株間を十分にとって植えて下さいね。水の星座の方、ちょっとでもポットにふんぱつしましょう。
moskyt110702.JPG左のフトモモ科のハーブ、味気ないようにも見えますが、ゴブレット調のポットに移植すると、あら素敵☆

☆次回は、キクの5号鉢で、切り戻しと剪定(せんてい)に挑戦。花がらつみもあわせて、これらの三拍子で植物にできる限り長く、輝いていてもらえるよう、にがんばりましょう。

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posted by ステラ・マリス・ナディア・オフィス at 08:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ストレスレス園芸&開運ガーデニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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