2011年01月19日

人生相談とタロット〜マルセイユ版から学ぶこと〜

プレ講座です。よくよく質問をいただく、「タロットと言っても色々な絵柄があるようだが、それぞれどう違うのか?」
準じて、「ウェイト版とマルセイユ版はどう違うのか?」

アルカナ「正義」の絵柄を見てみましょう。
ar11maill.jpg  noblet8.jpg
ウェイト版       ノブレのマルセイユ版

どう違うのかって、もうゼンゼン違うじゃありませんか! 一目瞭然。。だからその「どう違うのか?」っていうのは、使い方とか解釈とかどうしてこのような差異が生じたのかという経緯であるとか、色々な含みのあるご質問なのでしょうね。

これを紐解きながら、タロットその物の扱いに、もっと自分の力を加えられるように、という主旨の勉強会を、30日開催するのですね。


ウェイト版を解釈するには、絵柄を構成している各事物、剣、天秤、そういうものがそもそも何を象徴しているのか、といったことを勉強するとよいよとは、常々お伝えしています。作者のウェイトにとって、古来より「天秤」というものが人々の間で何を示し、どんな影響力をもたらしてきたかということが重要であり、法廷や公正さの象徴物となった「天秤」を描くにあたって、これを左右でピッタリと水平に釣り合わさった状態で、描く必要があったわけです。

他方、マルセイユ版では、シンボリズムはさておき、重要なことは、シンボルその物よりも、それが「どう描かれているか?」ということになのです。「観る」ということに、じっくり時間をかけていただく必要がある。
当日使う予定のドダルのマルセイユ版と、他のタイプの二枚のマルセイユ版を観てみよう。
さあ、よーく観てみて下さい。

3justices.jpg

あれあれ?よく見ると天秤が釣り合っていませんね。ノブレによれば、

正義である彼女が、いんちきをしているのに気付きます。左のひじで、天秤の一方を押し下げているのです。それはまるで、あくどい商人が、客をだまそうとしているかのようなしぐさです。評価のプロセスに不正があるのに、正義が公平に宣告されるなどということがあるでしょうか?断固たる行動が取られ続けるかぎり、正義が、自らの感情や必要によって、その判断を曲げたとしても、それでも彼女自身が、法律なのです。」

なるほど。この札が出た時には、言ってみれば「インチキにご用心!」ということですね。いや、人間て、普段から偽る生き物でしょ。私だって、出かけるときには化粧をして、実物よりよく見せたりしちゃいますよ。誰だって見栄を張って罪のないウソをついてしまうことぐらいあるでしょう? そんな自体が問題なんじゃないんです。ただこの札が出た時にはね、ちょっと気をつけて、何事もそれ以上に、それ以下に考えないこと、だということなんですよ。


ar21maill.jpg  dodal21.jpg

アルカナ「世界」。よーく観てみましょう、、って、ウェイト版にしてもマルセイユ版にしても、「一体何なのこれ?」と、人にとっては摩訶不思議な絵札、それがタロットです。

ちょっとかじれば、何番の札が何を表している という基本情報にはたどりつけますが、、何もしなければ、一体全体何が描かれているのか、 はてなマークだらけのタロットの絵札ではありませんか?

それはそう。だって、そのように意図的に描かれているのですから!
果たしてその心は?

こういうことから、なぜタロットの絵札が、悩みの解決であるとか、日常生活の指針として役立つのか、お伝えしてゆければと考えております。
そうしてみなさんがお持ちのデッキが、ウェイト系なのかマルセイユ系なのかで、応用していただければと。

何分2時間という短い時間なので、前記でございました。単発の会で、連続講座でもありませんので、また今回は日本タロット占術振興会としては第一回目の集会ということもあり、力を入れさせていただいております。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

ちなみに、マルセイユ版とは、ウェイト版の元になっている古い作品です。これらの絵札を参考に、ウェイト版が作られたわけです。だからマルセイユ版について勉強するということは、自ずとウェイト版についての知識を深めることに匹敵するわけで、この二つのデッキを別個に考える必要はありません。私はマルセイユ版は勉強したことがない、ウェイト版しか使えない、、そんな声を聞くことがあるが、そんな風な分断はご無用かと。デッキの種類云々ではなく、「絵」の効能、人間に対する影響力を、とっくと考えていきましょう!

まあここのところ検査だ何だとありましたが、結果がまだまだ出るまで時間がかかるそうで。
たぶんねー自己診断では長い付き合いになりそうな感じ。
ご心配おかけして、すみません。まだまだ、がんばります!0
posted by ステラ・マリス・ナディア・オフィス at 18:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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