HERON社のマルセイユ版は、1701年のドダルのマルセイユ版をベースに、ニコラス・コンバーのマルセイユ版(1760年)を加味して作成されたものらしい。3点を並べてみましょう。
時代が移りゆくと共に、線が不明瞭になっていくのは否めませんが、色の濃淡の繊細さなど当時は出せなかった風合いが見られ、多様化する私たち個々の好みを満たしてくれるデッキが増えていくというのは、また価値あることだとも思います。
茶話会では、第一のアルカナ魔術師の「卓上」に注目してみたいと考えています。
2002年発刊された「秘伝カモワン・タロット」で、魔術師の卓上のサイコロの目にも意味があるという下りに直面した際には、衝撃を受けた次第です。書籍によれば、3個のサイコロの目の合計がで21。どのサイコロも、1、2、6の面が見えています。7×3=21と、21のアルカナを表しているのでしょう。解説書によれば、21という神聖数が強調されています。
ノブレのほうはどうでしょう。3つのサイコロの出目はそれぞれ「1、3、6」「1、2、3」「1、2、3」で、10+6+6=22となります。こちらも愚者+21で22の大アルカナを表していることがわかります。解説書によれば、サイコロは、インカーネーション=受胎が偶然に左右されることを象徴しているものとのこと。なるほど!すばらしき、シンボリズムです。
まあそれぞれ良さがありますきに。自分のお気に入りのデッキ以外のデッキにも、それぞれ良さを認め合いたいものですよね、我が結社のメンバーとしては。
龍馬伝を観ていたら、こんな時間になってしまった、、
それでは、茶話会にて。