4/16は充実したセミナーとなったかと思います。なかなか構成するのも至難ですが、、苦労の甲斐があったかと。
「愚者」は人気が高い札です。が、実際にはどうでしょう?リスクを承知で危険を冒す冒険者、型破りの無法者について、現代人がどれだけ理解し、受け入れることができるのでしょうか?
この札が指針として出たケースで、この札のようには気持ちを切り替えることができない相談者について、皆で考えましたが、誰も相談者を責めることはできないでしょう。
しかし、それがカギとして出ている以上、相談者にはそうできる可能性があるはずです。そう、アドバイス札というのは、得てして相談者に「欠けている」心の持ち方や生き方の姿勢として、札展開の中に登場することが多々あるのです。相談者にしてみれば、「そんなことわかっている、わかっているけどそんなにカンタンに気持ちなんて切り替えられないわ」ということにもなるでしょう。
理屈ではなく、どう現実的に「愚者」を生かしていくか、、なかなか奥深いです。色々なアプローチが必要にもなってくるでしょう。もうこうなると答えは書籍の中にあるのではないのです。
先回は、頑なになっている相談者だが、その人が過去にある冒険を試みようとして、家族の反対や社会的、立場的な規制があって、それを見送ったという経緯があることに、セミナー中には言わなかったのですが、気づきました。昭和の世代、母親がいない家庭で厳格に育った相談者は、「愚者」になったことすらなかったのかもしれません。そして今、息子である男性の「愚者」的な生き方を受け入れることができない。そんなループ的な問題に直面していることに、気づけただけでも、御の字なのでは。
相談者に「愚者」の精神性を発揮してもらう方法、ここまでくれば、もっと導き出せるのではと思います。
私が日本に実在した「愚者」と称して注目しているのが、臨済宗の禅僧一休宗純、つまり一休さんです。僧侶でありながら、肉は食べる、女遊びはする、木魚を枕にして寝る、、etcとんでもないエピソードだらけですが、大衆から絶大な人気を得て、尊敬されたという一休宗純。そういう話を、相談者としてみたりなど、今後もしていきたいと考えています。鑑定というのは、相談者と向き合う作業であって、タロットの札の解釈が正しいか正しくないかという次元の作業ではあるまいから。
興味がある方は、2010年4月16日タロットレメディ・セミナー後記.pdf後記正式版をお読み下さい。
「タロット解釈実践事典」重版決定
お陰様で重版とのことで、お知らせをいただきました。長くご愛読いただき、誠にありがとうございます。これは始めてではなく、幾たびか、再版、重版のご連絡いただく度に、本文の修正を重ねさせていただいてきたので、今回は特に修正点もなく、スムーズに作業を進めてもらえそうです。
つきましては、4/24土曜日 13:45〜日本タロット結社「春のタロット茶話会」は、「タロット解釈実践事典重版記念食事会」に変更させていただいております。
場所を確保しておりますので、タロット談義に花を咲かせたい方、お時間に遅れないように、お越し下さい。詳細はもちろんお問い合わせ下さい。お会いできることを楽しみにしております。0
2010年04月22日
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