しかし、ひとつの事柄をやり抜くという、なかなか私自身そういうことが難しい人間なので、いややはり素場しいですね。人生色々ありますが、滅多なことでやはり投げ出したり辞めたりしないこと、だと思いますよ。逃げている間ってきっと同じ土俵をぐるぐるまわって、対戦相手もいつまでも変わらないような、そんな気がします。というわけで、終了記念といきましょう。
しかし、、「世界」に描かれている女性が両性具有者であるという発想は?どこから発祥しているのか、、ヴィーヴルのタロットなどでは、女性の身体は一切服などで覆われてはいないが、なんとなく隠されている雰囲気で描かれているという暗示的な雰囲気もなきにしろあらず、、
ノブレのデッキでは、「。。ダンスする女性の図像です。
彼女は、ほとんど裸で、バランスをとっています。月桂樹のガーランド(花飾り)で、かろうじて体の一部を覆っています。彼女は、anima mundi、すなわち、世界の魂を具現化しています。」という記述はあるが、両性具有であるとは書かれていません。
実は、刊行が待たれる「タロット象徴事典」の中でも、「世界」の女性が両性具有者であるという語りは一切ないのだ。。昨日の講義とは異なり。ウェイト博士の原書に忠実になって、解説させていただいた結果。そしてこのことは、一昨年、11月に初めて易学連合会に呼んでいただき、ウェイト版についての解説をさせていただくにあたって、端的に「このタロットは占いのために作られた、いわば、占い専用のタロットです」と説明するに至った経緯に通じていく。もともと、タロットの絵札とは、王侯貴族の娯楽のために作成されたもので、間もなく賭博やゲームカードとして使用されるようになったわけですが、その名残りを垣間見ることができるデッキがまだまだ復刻されて、流通しています。
そういうデッキとは明らかに一線を画した占い専用のタロット、それがウェイト版であるということを、「世界」について読んでいただければ、ご理解いただけるかとも思います。ウェイト博士は、描かれているリースを「占星術師の冠」であるとし、リースの中で踊る女性を、宇宙の神秘を知るに至った時の私たちの内的な光であると、アルカナ17「星」の女性の異形であると、しています。詳細はまた、ウェイト版ブログで。
月末に向かって、通信添削に取り組みます。今年は、通信講座充実の年でもあるようです。