202511自由課題:三角形で占ってみよう

 

※ご相談内容から立てられる占的は複数ありますので、占的の立て方に取り組んでいただいてもよろしいかと思います!

 

ウェイト・タロットでも同様の展開に取り組んでいるので、あとで動画をシェアしますね。少々お待ちください。

 

どちらでも、お伝えしているのは解釈とかリーディングとかはもう答えは無数にあるということ。そこから適切な「ことばを導き出して伝える」という作業は、キーワードの当てはめ作業ではないということです。

「当てはめ」というのは、テンプレートに対して、もともとのアルカナのキーワードを当てはめる と言った感じで、学習上使われるはずの用語です。

さて、様々な角度から「表」の横列の充実も試みてまいりましょう。

新しい表を配布申し上げます! 明日11/5水曜日中に動画を送ります。よろしくお願い申し上げます。

 

 

                                                                                                                                                                                                                                                        
番号 カード 画像 テーマ
I 魔術師 魔術師 知力・創造
II 教皇 女教皇 直感・沈黙
III 女帝 女帝 愛情・豊穣
XXI 世界 世界 完成・統合
0 愚者 愚者 自由・可能性

<div style="overflow-x:auto;">
  <table border="1" cellpadding="6">
    <thead>
      <tr>
        <th>番号</th>
        <th>カード</th>
        <th>画像</th>
        <th>テーマ</th>
      </tr>
    </thead>
    <tbody>
      <tr>
        <td>I</td>
        <td>魔術師</td>
        <td><img src="画像URL1" alt="魔術師" width="100"></td>
        <td>知力・創造</td>
      </tr>
      <tr>
        <td>II</td>
        <td>女教皇</td>
        <td><img src="画像URL2" alt="女教皇" width="100"></td>
        <td>直感・沈黙</td>
      </tr>
      <tr>
        <td>III</td>
        <td>女帝</td>
        <td><img src="画像URL3" alt="女帝" width="100"></td>
        <td>愛情・豊穣</td>
      </tr>
      <!-- 以下略:皇帝〜世界まで同様に追加 -->
      <tr>
        <td>XXI</td>
        <td>世界</td>
        <td><img src="画像URL21" alt="世界" width="100"></td>
        <td>完成・統合</td>
      </tr>
      <tr>
        <td>0</td>
        <td>愚者</td>
        <td><img src="画像URL0" alt="愚者" width="100"></td>
        <td>自由・可能性</td>
      </tr>
    </tbody>
  </table>
</div>

マルセイユ・タロットならではの深層的な読みの指針

🌌 アルカナを「力」として読むということ──象徴のエネルギーに触れる視点

マルセイユ・タロットに限ることではないのですが、やはり最もこの視点に立ちやすいので、ここに紹介させていただきます。

ご存知のように「タロット」は単なる絵柄や物語ではありません。

では何なのか?

シンプルにお伝えしたいのが、それぞれアルカナは、ひとつの「力」「エネルギーの流れ」として取らえることができる点です。

この視点に立つことで、カードは人物や出来事の象徴を超えて、より汎用的で、より深層的な読みへと導いてくれるのです。

たとえば『魔術師』は、知力、意志の力として現れます。 『女教皇』は、静かな知の力、内なる感受性、見えないものを見抜く力。

 

そんな中で『神の家』は、これら人間の様々な力の「総合力」として見つめることができる、画期的な絵札でもあります。

ウェイトの繊細さに対して、朴とつな粗削り的な人や物事に備わっている「力」をマルセイユタロットでは特に読み解き、効果的に使ってみていただきたいものです。

 

アルカナを「力」として読むことで、カードは相談者の人生の中で今、どんなエネルギーが作用しているのかを映し出す鏡となります。 それは単なる“出来事の予測”ではなく、“力の流れの観察”です。

🔮 現状に作用する力を読む

リーディングの中で「現状」に出たカードは、今まさに相談者の人生に影響を与えている力を示しています。 それは外的な状況だけでなく、内的な動き、無意識の流れ、環境との相互作用など、複数の層にまたがるエネルギーです。

そのエネルギーの流れに乗って、これから先のいわゆる「未来」が浮かび上がってきます。

だからまず、過去や現状に出ている「力」をしっかり把握すること。

たとえば『節制』が現状に出たなら、それは「調和しようとする力」「流れを整えようとする力」が働いている。 『悪魔』なら、もっと物質的な金品に象徴される力が漂っているというイメージです。「力」であって、当事者=悪魔なのではない。

 

🌱 相談者自身の力・ポテンシャルとして読む

カードは、相談者が持っている力や可能性を映し出すこともあります。 それはまだ発揮されていない潜在力であることもあれば、すでに動き始めている内的なエネルギーであることも。

『力』のカードが出たなら、それは「内なる勇気」「感情を制御する力」「優しさによる統御」が相談者の中にあるということ。 『星』なら、「希望を持つ力」「未来を信じる力」「癒しを生み出す力」が、すでに芽吹いているのかもしれません。

このような読み方は、相談者にとって非常に励みになります。 カードが「あなたにはこの力がある」と語りかけてくれることで、未来に向かう勇気や選択の指針が生まれるのです。

🧭 汎用性と深さを両立する読み方

アルカナを「力」として読むことの最大の利点は、どんなテーマにも応用できることです。 恋愛でも、仕事でも、創作でも、人生の転機でも—— カードは「今、どんな力が働いているか」「どんな力が必要か」「どんな力が眠っているか」を教えてくれます。

そしてこの読み方は、心理描写に偏りすぎることなく、象徴の構造や動きに目を向ける訓練にもなります。 アルカナは“誰か”ではなく、“何かの力”として立ち現れる。 その瞬間、カードは単なる絵ではなく、人生の中で作用する“力の地図”となるのです。

 

 

後記とともに ⇒ 202509自由課題:一枚引きで「今後手術を受けることがあるのだろうか?」

  • お名前:Sさん(女性、家族あり・動植物多数)
  • 鑑定日:2025/09/02火曜日
  • 占的:今後手術を受けることがあるのだろうか?

上記の占的に対して下記が出た場合は?

問1:太陽

ドダル版では、片目の少年のみぞおちに、目の見える友人が触っており、これによって少年のもう一方の目が開くという儀式の図像となっています。石工の「親方の目」とは、石を腹で感じる極めて鋭敏な感覚であり、それは同志によって目覚めさせられるもの。ここでは25の光の玉が描かれています。


設問1 太陽
「この絵柄のようになってくる」と解釈すれば、これは手術を受ける可能性は高い部類になるというのがひとつの解釈ですね。半々でしたでしょうか、割と、「まったくないです、心配なし!」という解釈もあり、白か黒か二分するような回答を得た次第です。

タロットは「絵札」ですので、理屈ではなく、絵柄が物語るところに私たちが何をどう感じるかですね。だからここでは正誤ではなく、これからずっとこの絵札でもって、何をどう感じていけるのか、感じたものをどのように役立たたせていけるかという話をしてまりますね。

 

特にわかりやすいのがドダル版の解説書ののマルセイユ・タロットの日本語解説書の冒頭一説です。

図像が伝えることではなく、図像が行っていることをしなさい。

⇒図像が伝えることをあれこれ解説する、解説文=書籍に何が書いてあるかということよりも、シンプルに「絵柄」のようにしてみてくださいと、ドダル版の著者は冒頭から提案してくださっております。

 

わたしたちが、私たち自身にフォーカスするためのこの絵札に、
「手術を受けることになるのか、否か?」と未来の成り行きを問うことが、
そもそも占的としてあまりふさわしくはない……ということをひとつ心に留
めましょう。

私も駒込ワンルームでやっていた頃とはお伝えの仕方も変わ
ってきまして、「これから、どうなるでしょうか?」と自身の未来を問うよ
りも、ご自身が「どうしたいのか?」「どうのように行動するか?」
そういう心と行動の指針を「占的」としましょうと呼びかけています。

未来がどうなるか?という占的では、ほとんど札を繰り出すことはなくなっております。

がしかし、Sさんご自身のお身体のことをお案じになっての切実な問いをまた、まったく否定するものではありません。こういうときのための占術でもあります。

都内の鑑定所に出ているときと同様、課題であろうと、ていねいに慎重に、考えさせていただいております。

 

マルセイユ・タロットの「太陽」、特徴的な構図として、「2人の子供の存在」がありますね。

ノブレ版では、少年の手は少女の心臓に触れ、彼の心を彼女の心へ伝えています。少女の手は少年のうなじに触れ、「神への扉」を開いていることが語られています。

心を開いた相互関係において、彼らはおたがいを直接的に理解し、もはやことばを必要としないほどの高い意識で交流しているのだと。たがいに助け合い癒すことができる力、そのエネルギーが天空から降り注ぐ19の光の玉に描き表されているのだと。

彼らが立つ地面は緑色です。緑は、ギルドの親方ジャック・メルメの希望の色。希望とは、変化をもたらす意識です。ここは、明日は明日の風が吹くことを確信する精神の庭なのです。

 

カモワン版では、西洋儀式魔の伝統における新規参入式、入信、師弟愛、兄弟愛、やはりフラタニティを物語る札だとされています。

子どもたちの周囲には壁がめぐらされており、彼らが完全に守られていて、片方の子どもがひとりの新参者を受け入れ導く図像だといいます。

人の太陽崇拝の意識が、太陽によって吸い上げられているさまが描かれています。そのため、水滴の形が上にのぼっていくイメージで描き表されています。

 

「友愛」=助け合い、手を取り合い、付き添いが必ず必要な手術の様相にも見えます。

これらの札が教えてくれるように、病気やケガがあるからこそ、私たちは助け合えるのだし、大事なことは兄弟愛なのだと、そこに占的が「手術を受けるのか否か」とくるわけですから、「受ける」こともあろうかと。

手術=いいとかわるいとかではなく、肉体につきもののメンテナンス作業であって、こういうことがなければ、健康にも人の痛みも、解りません。誰もがするべき、大事な経験なのだと思います。必ず手を差し伸べてくれる人がいて、かえって「ひとりではない、私も誰かを支えよう」思うことになるのかもしれません。

 

それでもやはり、半数の人は「これは幸せ、健康の象徴だから、手術はない」と仰るかもしれません。

解釈はその都度、生ものです。ひとつ一例としてお届け致しております。

 

 

問2:吊るされた男

占的が「手術を受けることになるのか、否か?」で、

「この絵柄のようになってくる」と解釈すれば、やはり手術はあるのでしょう。

 

手足の自由がきかない「長い入院生活をともなう」可能性、書いていただいているように「医療機関にお任せ」ということは、重症だったり、やはり入院治療が長引く可能性なども付け加えることになってきます。
ただ占的が「手術があるか、ないか」、YESorNOなので、それ以外のことは可能性としてさらっと付け加えることで、あまり立ち止まって深く掘り下げるのはおススメではありません。

 

設問3:恋人

占的が「手術を受けることになるのか、否か?」で、

「この絵柄のようになってくる」と解釈すれば、元気にご近所づきあいをしているような、ときめき感と出会いの予感さえする風景画を見るにつけ、そうですね、やはり手術はないのでしょう。

絵柄の中央の男性の服がはだけているようにも見え、検査で通院するぐらいのことはあるかもしれません。左右の女性たちが何やらささやく様は、「あちらの病院がどう、こちらの医者がどう」といった情報交換があるのかもしれません。

 

以上、「マルセイユタロット教室」をもう少し読み進めていけば、あとは楽勝!

一枚から2 枚クロスで、色々と占うのもよいと思います。


先の通り重要なことは正誤ではありません。この絵札を自身にどう役立てていくかですから、たとえば実際のセッションでは、この後に発生するさらなる相談者と占師のやり取りのほうが格段に重要になってくるでしょう☆彡

 

 

 

202509自由課題:一枚引きで「今後手術を受けることがあるのだろうか?」

  • お名前:Sさん(女性、家族あり・動植物多数)
  • 鑑定日:2025/09/02火曜日
  • 展開した札:13番「死」(大アルカナ22枚)
  • 占的:今後手術を受けることがあるのだろうか?

 

  • 鑑定内容:

人生、今まで生きて手術を受けたのが4回目です。

果たして今後何かでまた手術を受けることがあるのだろうか?

マルセイユタロットで占いました。

 

Sさんの課題から、ここで他のアルカナの読み解きレッスンをさせていただきましょう。

上記占的に対して下記が出た場合は?

問1:太陽



問2:吊るされた男

 

問3:恋愛

 

 

メールもさせていただいたように「答え合わせ」が目的ではありません。

提出は自由です、脳トレだけでも取り組んでみましょう☆彡

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占的:今後手術を受けることがあるのだろうか?

  • お名前:Sさん
  • 鑑定日:2025/09/02火曜日
  • 展開した札:13番「死」(大アルカナ22枚)
  • 占的:今後手術を受けることがあるのだろうか?

 

  • 鑑定記録:

人生、今まで生きて手術を受けたのが4回目です。

果たして今後何かでまた手術を受けることがあるのだろうか?

マルセイユタロットで占いました。

 

単純に言えば、ここ当分はなく、手術を受けることはないのでしょう。

 

今回痛みがひどく、早く治して家族の介護に戻れるようにと願い、

この年齢で不安はありましたが、手術を受けました。

まず介護を病院に依頼し、ネコ達、トリ達の世話は姉に、

その他諸々入院するための準備を二人分。

今思うととてもいい経験でした。この経験を活かし、これからの残された人生を全うで

きればと思いました。

その後の経過:体調は戻りつつあります。13番の死が出た時はビックリでした。

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以上、SさんからのFAX代理で投稿させていただきました!

健康問題でこの札が出るとドキッとします。

 

さすが、鑑定歴が長いSさん、「単純に言えば」との枕詞あり。。やはり、手術の有無とは異なる次元では、何かあるのかもしれませんね、人間だれしもなにがしかあるのは、当たり前と言えば当たり前です。

 

たとえば、「太陽」が出たとしても、卜術ですから、「ここしばらくはない」と多くの人がほぼ一律で解釈するのだと思います。

あるかないか、有無についての占断、ありがとうございました。

ここからは、オンラインでまいりましょう!

井上より